令和5年 三郷町議会議員選挙 最終日演説原稿

 選挙の終了直後ですが、今回の選挙において主張した演説の原稿を記録しておきたいと思います。今後4年間、これらの内容を実現できるようしっかり頑張りたいと思います。


 こんばんは、三郷町議会議員の木谷でございます。
 町議会議員として2期8年目を努めさせていただいております。この場をお借りいたしまして、ご支援をお願いする訴えをさせていただきます。大きな音で申し訳ありませんが、少々ご容赦いただけますと幸いです。

 私は三郷町議会議員として、三郷町の少子化を止めることを第一の柱として少子化対策に取り組んできました。しかし残念ながらこの少子化、進行しております。

 私の立候補の当初は、2033年に1年間の出生数が80万人を割ると予測されてきました。しかし、実際には2022年には80万人を割りました。少子化のペースは予測より11年早まってしまったことになります。

 いまこそ、政府の言うように異次元の少子化対策、子育て支援が必要です。ただし、言葉だけでない、実感のこもった子育て支援をしなければなりません。

 では、実感のこもった子育て支援とは何か。
 私には三人の子供がいますが、いまの時代、両親ともに働きながら三人の子供を育てていくのがどれだけ大変かを日々体感しています。

 生まれたすぐは夜泣きにミルクにおむつ替え、ひとときも目を離せない寝不足の日々が続きます。少し大きくなって育休を終えて職場復帰しようとしたら保育園に入りたくても入れない待機児童となってしまう。入れても最初はいろんな病気をもらってくるのでしょっちゅう職場を早退して迎えに行かなければならない。運悪く子どもがインフルエンザにかかったら、子どもは早々に元気になっても感染予防のため何日も仕事を休んで自宅待機しないといけない。無事小学生に上がったら学童の夏休みには毎日早起きしてお弁当を作らないといけませんし、学校のプリントの処理、細々とした道具の用意も大変です。

 私は、一人目の子どもが生まれた時にこういうことでしんどい思いをしてしまって、次の子も欲しいけどうちでは手がいっぱいでとても子育てと仕事の両立は無理だな、と思ってしまう両親がなくなるように、行政は徹底的に両親のサポートをしなければならないと思っています。

 その思いで、まず病児保育施設の推進を主張しました。ファミリーサポートセンターの設置も主張しました。この8年間でこれらの成果が出せたことは本当に良かったと思います。

 しかし、いまでも保育園に行ってから体調が悪くなった時に、お迎えのために早退しないといけないのは変わりません。途中で熱が出てしまった時、保育園から病児保育までは送迎してもらい、親は定時まで働いてから病児保育にお迎えに行ける仕組みができれば、仕事への影響を最小限に抑えることができます。

 ファミリーサポートセンターも、まだ改善できます。いまのファミリーサポートセンターは、こどもの預かりのみに特化しており、家事支援はできません。乳児がいる家庭に限定してでも、家事支援ができればと思います。

 そして、病児保育もファミリーサポートセンターも、もっと電子化を進め、いつでもすぐに便利に利用できる、そんな状態にしたいです。

 そして、まだ私の家庭では直面していませんが、夫婦の持つ子どもの数には、教育費の問題も大きいです。教育費の完全無償化、ぜひ目指していかなければなりません。親の経済力の差によって、子どもが受ける教育や体験に差があってはいけません。学校外の教育活動についても、引き続き助成をするよう求めていきたいです。

 親の経済格差といえば、ひとり親世帯のサポートも重要です。ひとり親世帯のうち、相対的貧困の状態にある世帯は半数を超えます。この大きな要因の一つは、養育費を継続的に受け取っている母親が4人に1人しかいないことです。
 養育費を確実に継続的に受け取れるよう、権利の確保ができるよう行政としても手助けをしなければいけないし、経済的なサポートも必要になります。

 さらには、そもそもの晩婚、非婚率の増加にも手を打たなければなりません。その意味で、令和4年度から始まった婚活支援を行うSVM(三郷ベリーマッチング)事業の行方には注目しています。
 三郷町にルーツを持つ若者たちの再会を支援するよう、一部自治体で行われている同窓会の開催に対する支援も検討していきたいと思っています。

 少子化の原因は一つではありません。何か大きなことを1つやって解決すると言うものではありません。そこで、現実の夫婦が持つ、子どもを持つことを躊躇してしまう要因を可能な限り減らしていく。どんな状況になっても、三郷町では、安心して子供を育てられる、そういう確信を持っていただけるまで、しっかり後押し、支援をしていきたいと言うふうに考えております。

 これからも、私木谷慎一郎は、子育てを徹底応援して、子どもたちに三十年後も輝く三郷町を引き継いでもらえるよう、全力を尽くしたいと思います。しかし、皆様の支援なくしてはその土俵に立つことすらできません。皆様、木谷慎一郎に大いなるご支援、大いなる一票を賜り、再び三郷町議会へ送り出していただければと思います。よろしくお願いいたします。