令和6年2月11日投開票の三郷町長選挙にあたって

木谷しんいちろうは、この度の三郷町長選挙において「すこやか未来都市さんごう」の実現を、を訴えて戦います。この4つの柱についてご説明いたします。

1 子どもが健やかに育つ子育て環境

 子どもがすこやかに育つためには、子どももその両親も笑顔でいられる環境が重要です。そのような子育て環境をつくることが、いま日本が直面している国難ともいうべき少子化の解消、緩和への手段になりうると思っています。

 まずは、子どもが生まれた直後、母親がこの時期に大変な苦労をしてしまったことで、次の子どもの出生につながらない事例が多くあります。実際、この新生児期に父親が十分に子育てに参画し、この負担を分け合った夫婦については、その後の出生率が上がるという調査があります。そこで、この時期の母親の産後の不安定期に、行政もしっかり寄り添い負担を軽減する策を検討します。

 また、夫婦の共働き率が7割を超えているいま、就労と子育ての両立は最優先の課題です。
 保育園に通わせていた頃は作らなくてもよかった弁当を、子どもが小学校に入ると夏休み中毎日作る必要がでてきます。つくってあげられれば良いのですが、実際なかなか大変です。そこで、夏休み期間中、昼食を提供できるようにしていきます。

 そのほかにも、両親が子育てと仕事で時間に追われすぎることなく余裕を持って子どもと笑顔で向き合える環境となる子育て支援策を検討し、経済的な支援も行います。

 また、子育てにあたっては、思いもよらないことも起こりえます。
 例えば、子どもが障がいを持って産まれることもあります。また、何かのきっかけで学校に馴染めず不登校になってしまうことあるでしょう。また、夫婦がうまくいかず離婚することとなり、一人で子どもを育てることになるかもしれません。

 そのような、思いもよらないことが起こった時に、たちまち仕事が続けられなくなったり、生活が破綻したりするようでは、子どもを持つことのリスクが大きすぎます。子どもを持つことの大きな障壁となる事は明らかです。

 子どもを持つことをギャンブルにしないために、障がいを持ったこどもも通常学級に通い、放課後児童クラブで過ごせる制度をつくり、不登校の子どもも、家庭でも学校でもない第三の場所で過ごせるフリースクールも必要です。もし離婚してしまっても、元配偶者からの子どもの養育費を確実に受け取れるようにし、子どもとの生活が経済的に破綻することのないよう、行政としても支援しなくてはいけません。

 子どもを持つことを望む人が、「最初の一人」「もう一人」を躊躇することのない、どんな状況になっても三郷町でなら希望を持って子育てをしていける、そう確信していただけるよう、子育てに対する全方位的な支援を具体的な形にして示していきたいと思っています。

 もちろん、出生率の向上には、婚姻率の向上も重要です。
 結婚を望む人にはそのチャンスとなるように、SVM(三郷ベリーマッチング)事業をはじめ、結婚に対する支援事業をすすめます。

2 全員活躍の強健な経済

 前町長の掲げていた、「全世代・全員活躍型 生涯活躍のまち」のコンセプトは地方創生のために国が進めてきた政策です。私も、このまちづくりを引き続き続けたいと考えています。

 具体的には、高齢になっても、障がいがあっても、育児・介護をしながらでも、社会の中で役割がある、就労ができる、外出して社会と関われる、そういう町を作りたいと思います。

 そのためには、それぞれの方の状況に沿った就労支援モデルを策定し、きめ細かい支援を行うこと、そして三郷町内での経済活動を活発にし、観光客の誘致もふくめて人が集まり経済が回る、そんな拠点を作っていきたいと思います。

 さらには、高齢になり運転免許を返納される方も増えています。そのような場合にも、歩いて買い物などの多くの用事が済ませられる地域を作ることを目指しつつ、乗り物にのる必要があるときも、自動運転のコミュニティバスなどによる移動支援がされるよう、早期実現を目指します。

3 心穏やかで健康に過ごせるつながり

 心の平穏は、幸せで豊かな暮らしにとって重要なものです。

 そのためには、地域で安心・安全に過ごせるための防犯対策・災害対策が必要です。
現在工事が行われている調整池も、浸水常習地域である惣持寺地区の念願ともいえる事業ですから、これはしっかり完成させていきたいと思います。

 その一つとして、三郷町では犯罪発生の抑止に効果の高い防犯カメラの設置助成を以前から行なっていましたが、あくまで設置主体は自治会等であり、いちど設置した後のデータ・プライバシー管理の難しさもあり、利用が進んでいません。そのため、設置の後のデータ・プライバシー管理も行政が担うことで、なるべく多くの自治会での活用ができるよう改善を図りたいと思います。

 また、健康の維持にはなるべく外出し、人とのつながりを保つことが重要であるといわれています。
 そこで、歩いて外出し、ボランティアや地域活動、健康づくりなどで人とつながりを持つことでちょっとしたポイントがたまる仕組みを導入することで、外出を促進するきっかけとなるよう制度を検討します。

 一方、町内の多くの方が歩いていける範囲に、役場の窓口と同等の相談や申請が行える、リモート相談窓口を町内各所に設けます。これにより、困ったことをいつでも相談できる体制をつくり、地域で安心して生活しつづけられるインフラとします。

4 透明で健全な町政運営

 最後が、今回のすこやか未来都市さんごう構想の源泉となった「透明で健全な町政運営」です。

 今回の事件では、三郷町の町政に対する信頼が大きく損なわれました。 

 今回行われた事件はなくてあたりまえのことで、うっかりやってしまうような性質のものでもありません。町政の現場にあたる職員の心構えで必ず防げるものです。その意味で、トップはもちろん、町職員にも再度職員倫理の指導啓発を徹底し、絶対に不正に手を染めない、不正を見逃さない職場環境を整えたいと考えています。

 また、行政のデジタル化が進むと、行政情報は基本デジタルデータとなりますので、情報の公開がやりやすくなります。その意味で、行政のデジタル化を進めることで、不透明な裁量や不正が入り込む隙を減らし、またその過程の情報公開をすることができることから、町政運営の見える化を一層進められます。

 行政の効率化のため、そして透明化のためにも、行政手続きのデジタル化を、国のガバメントクラウド運用開始に乗り遅れることなく積極的に進めたいと思います。